【2025年版】図解でわかる玉掛け合図|クレーン作業の安全と連携をマスター | 岡山トレーニングセンター
【2025年版】図解でわかる玉掛け合図|クレーン作業の安全と連携をマスター
なぜ合図が重要なのか?玉掛け作業と安全の基本
クレーン運転者の「目」となる合図の役割
クレーン等を用いた荷役作業において、運転者と荷の近くにいる作業員との間の意思疎通を担うのが「合図」です。
クレーン運転者は運転席からの死角が多く、吊り荷やその周辺の状況を直接見ることができません。
そのため、地上にいる玉掛作業者からの正確な合図が、安全な作業を行うための唯一の「目」となります。
実際に、クレーン等に係る労働災害の約3分の1は玉掛け作業に関連したものであり、その多くが合図の不備や誤解から発生しています。
この事実が、統一された合図の重要性を何よりも雄弁に物語っています。
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誰が合図を行うのか?合図者の役割と資格
合図者に求められる資格
クレーン作業の合図は、誰でも自由に行っていいわけではありません。
労働安全衛生法に基づき、事業者はあらかじめ合図者を指名し、その者に合図を行わせる必要があります。
そして、合図者は原則として「玉掛け技能講習」を修了した有資格者でなければなりません。
これは、合図が単なる声掛けではなく、荷の質量や重心、クレーンの性能を理解した上で行うべき専門的な業務であるためです。
運転者と合図者は、作業開始前に必ず合図の方法について打ち合わせを行い、意思疎通を図ることが義務付けられています。
▶玉掛けやクレーン以外の建設機械の資格について知りたい方は、こちらのコラム
「建設と解体で取得する車両系建設機械の資格が違う!?区分を解説! 」
【図解】基本の合図一覧と方法(手による合図)
合図には手、旗、声、笛など様々な方法がありますが、ここでは最も基本となる「手による合図」の代表例をご紹介します。
運転者から見やすく、大きな動作ではっきりと意思を伝えることが重要です。
合図の種類 | イラスト | 手の動作 |
---|---|---|
巻上げ | ![]() |
腕を垂直に上げ、手のひらを上で円を描くように回す 又は腕を真横に伸ばし、手のひらを上に向けて上下に振る |
巻下げ | ![]() |
腕を真横に伸ばし、手のひらを下に向けて上下に振る |
ジブ上げ | ![]() |
親指を上に向け、他の指を握り、腕を上方に突き上げる |
ジブ下げ | ![]() |
親指を下に向け、他の指を握り、腕を下方に突き下げる |
停止 | ![]() |
腕を高く上げ、手のひらを開いて静止する |
急停止 | ![]() |
両手を高く広げ、激しく左右に大きく振る |

より詳しく手合図について知りたい方はこの動画から😮👍画像をクリック!

合図だけじゃない!プロが実践する安全確認のポイント
合図を行う際の基本原則
安全な作業のため、合図者は以下の点を必ず守る必要があります。
-
- 合図は指名された一人が行う:複数人からの合図は運転者を混乱させ、事故の原因となります。
必ず事前に指名された一人の合図者が責任を持って指示を出します。 - 運転者から見やすい位置で行う:運転者から合図者の全身がはっきりと見える、安全な位置で行います。後ずさりしながらの合図は非常に危険です。
- 明確で大きな動作を心がける:中途半端な合図は誤解を招きます。
定められた合図を、はっきりと大きな動作で行いましょう。 - 荷の状態を常に監視する:合図者は、荷のバランスや吊り具の状態を常に監視し、異常があればすぐに「停止」または「急停止」の合図を送る責任があります。
- 合図は指名された一人が行う:複数人からの合図は運転者を混乱させ、事故の原因となります。
合図を出す前の重要な確認作業
優れた合図者は、合図を出す前に、荷そのものの安全性を確認します。
これには専門的な知識が必要です。
- 荷の重さの計算(目測質量):吊り上げる荷物のおおよその重さを、その材質(鉄、コンクリートなど)と体積から計算します。
これにより、クレーンの能力を超えていないか、適切な吊り具を選定できているかを確認します。
- 適切な吊り方の選定:荷の形状や重心に合わせて、「目通し」「あだ巻き掛け」など、最適なワイヤーの掛け方を選びます。
不適切な吊り方は、荷の落下に直結します。
▶荷物の重さを計算する「目測質量」の具体的な方法については、こちらのコラム
「目測で重さを測る!玉掛け技能講習で習う目測質量の計算を簡単に分かりやすく解説!」
▶荷物の形状に合わせた、より具体的なワイヤーの掛け方については、こちらのコラム
「玉掛け技能講習で習う基本的な掛け方6選を紹介!①」
「玉掛け技能講習で習う基本的な掛け方6選を紹介!②」
まとめ:正確な合図が、現場の安全を守る
玉掛け作業における合図は、単なる声掛けやジェスチャーではありません。クレーン運転者の目となり、現場全体の安全を司る専門的な技能です。
資格を持った合図者が、定められた方法で明確な指示を出し、運転者がそれを正確に実行する。
この基本的な連携を徹底することが、荷の落下や転倒といった重大な災害を防ぐ唯一の方法です。
これから玉掛け作業に従事する方は、必ず技能講習を受講し、正しい合図の方法と安全知識を身につけてください。
安全な現場は、一人ひとりの意識と確実なコミュニケーションによって作られます。
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