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高所作業車を安全に使用するために ~高所作業車の基本から実用例まで紹介!~ | 岡山トレーニングセンター

高所作業車を安全に使用するために
~高所作業車の基本から実用例まで紹介!~


高所作業車の種類と分類

高所作業車とは

高所作業車とは、高所での作業を安全かつ効率的に行うために使用される専用の建設機械・作業機器です。

作業するための台(作業床)が動力で上下に動くため、この台に乗って高い場所で作業ができるようになっています。
消防署が使う「はしご車」や「屈折はしご車」なども高所での作業が可能ですが、消防車は高所作業車には入りません。

高所作業車は、電線の点検、ビルの清掃、看板の取り付け、橋梁やトンネルなどのインフラ保守、通信設備の設置など、さまざまな現場で活躍しています。

種類ごとの特徴と用途

高所作業車にはそれぞれ特徴と用途があり、種類によって操作の難易度も異なります。

種類 特徴 主な用途 操作難易度
トラック式高所作業車 公道走行可能
機動性が高い
電柱・街路灯の点検
通信工事
★☆☆
(比較的容易)
大型作業床型高所作業車
(スカイデッキ式)
広い床で複数人作業が可能 ビル清掃
施設工事
★★☆
(展開時の水平確認が必要)
垂直昇降型 上下動のみで小回りが利く 倉庫内・屋内点検 ★☆☆
(操作は簡単)
クローラ式 不整地や傾斜地に強い 造成現場
山間部工事
★★★
(熟練が必要)
ホイール式 舗装路向きで機動性がある 鉄道・道路保守点検 ★☆☆
(初心者向け)

 

運転の難易度と選定のポイント

高所作業車の運転難易度は、種類や現場環境によって異なります。

狭所、傾斜地、不整地などの特殊環境では高い操作スキルが求められます。

高所作業車の「ブーム」とは、作業床(バスケットやカゴ)を高く持ち上げるための、クレーン状の腕の部分を指します。
ブームは伸縮したり、屈折したり、旋回したりすることで、作業床を様々な方向に移動させ、高所での作業を可能にします。

特に大型ブーム式とは、伸縮ブーム型、屈折ブーム型、混合ブーム型の中でも
特に作業高さやリーチが大きいものを指し、操作範囲の広さやブームの挙動の把握に高い技術を要します。

選定の際は、作業高さ・地盤の整地状況・設置スペース・作業人数などを総合的に判断することが重要です。

 

高所作業車の実用例

実際に建設工事で使われる例

1.鉄骨建方(たてかた)工事

  • 活用される高所作業車: 伸縮ブーム型、屈折ブーム型(クローラ式、ホイール式)
  • 活用例:
    • 鉄骨の柱や梁(はり)を高所で組み立てる際の、ボルト締めや溶接作業。
    • 作業員が安全に鉄骨にアクセスし、工具や資材を持ち運ぶ。
    • クレーンで吊り上げられた鉄骨部材の位置調整や仮固定。

★特に、クローラ式の高所作業車は、まだ整地されていない不整地な現場でも安定して作業できます。

2. 外壁工事・仕上げ工事

  • 活用される高所作業車: 伸縮ブーム型、屈折ブーム型、垂直昇降型(シザースリフト)
  • 活用例:
    • 外壁パネルの取り付け、ALC(軽量気泡コンクリート)板の設置。
    • 窓枠やサッシの取り付け、シーリング作業。
    • 塗装工事、タイル貼り、左官工事。
    • 雨どいや看板の設置。

★シザースリフトは、比較的広い作業床で複数の作業員や資材を載せて、壁面に対して平行に移動しながら作業するのに適しています。

3. 屋根工事・防水工事

  • 活用される高所作業車: 伸縮ブーム型、屈折ブーム型
  • 活用例:
    • 屋根材(折板屋根、瓦など)の設置、補修。
    • 屋上や屋根の防水シート敷設、アスファルト防水作業。
    • 太陽光パネルの設置。

4. 設備工事(電気・空調・配管など)

  • 活用される高所作業車: 垂直昇降型(シザースリフト、マスト式)、屈折ブーム型
  • 活用例:
    • 天井裏や壁面高所への配線、配管の敷設・支持。
    • 照明器具、空調機器、換気扇などの取り付け。
    • スプリンクラーヘッドの設置。

★マスト式の高所作業車は、コンパクトで狭い場所や屋内での設備工事に適しています。
これら以外にも活用例はあります。気になる用途はありましたか??
用途に合わせて高所作業車の資格を検討してください!!

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高所作業車で安全に作業するために

高所作業車の主要な安全装置

以上のような現場での作業は事故が起こる可能性があるため、十分に注意が必要です。
事故を防ぐために、高所作業車にはさまざまな安全装置が標準装備されています。

  • ブーム作動規制装置
    作業床が設定された作業範囲を超えようとした際に、ブームの作動を自動的に停止させたり、警報を発したりする装置

  • 非常停止装置
    運転者が危険を感じたときに、直ちに機械の作動を停止させるためのボタンやレバー

  • 非常用降下装置
    機械の故障など不測の事態が発生した場合に、作業床上の作業者が安全に地上へ降りることができる装置

  • 過積載規制装置
    作業床に許容荷重を超える荷重がかかった際に、作動を停止させるか警報を発し、過積載による転倒などを防ぐ

  • アウトリガーインターロック装置
    アウトリガーの設置が不十分な状態では、ブームが作動しないようにする安全機構

定期的な点検・検査

また、高所作業車は安全確保のため、労働安全衛生規則に基づき、定期的な点検・検査が義務付けられています。

  • 作業開始前点検
    毎日の作業開始前に
    、運転者自身が水・油漏れ、油量、タイヤの空気圧、各種装置の作動確認などを行います。

  • 定期自主検査(月例検査)
    1ヶ月以内に1回
    、制動装置、操作装置、作業装置、安全装置などの異常の有無を検査します。

  • 特定自主検査(年次検査)
    1年以内に1回
    、専門の資格を有する者または検査業者による詳細な検査が義務付けられています。


取得が必要な資格

高所作業車の運転には、作業床の高さに応じた資格が必要です。

※ここでいう「作業床の高さ」は高所作業車が構造上、作業台を一番高く上げられる高さ(最大作業床高さ)」です。

つまり、機械が10m以上の高さまで上がる能力を持っていたら、たとえ低い場所で使うとしても「技能講習」が必要ということです。

作業床の高さ 必要な資格 概要
10m以上

高所作業車
運転技能講習

学科・実技計17時間(学科11時間+実技6時間)
※持っている免許(移動式クレーン免許や自動車免許など)によって、学科の一部が免除されて短縮(最短12時間~)されます。

10m未満 高所作業車
運転特別教育

学科・実技計9時間以上(学科6時間以上+実技3時間以上)

 

トラックタイプの高所作業車などを公道で運転するには、高所作業の資格とは別に、その車体の大きさに合った自動車運転免許(普通、準中型、中型、大型など)が絶対に必要です!

運転前には必ず対象機種の仕様と資格条件を確認しましょう。

講習の受講機関と受講方法

講習は、各地の労働局に登録された登録教習機関や安全衛生教育センター、建設業界の研修センターなどで実施されています。

インターネットでの申込みが可能な場合も多く、日程や場所の選択肢も豊富です。企業によっては社内で団体受講を行うケースもあります。

岡山トレーニングセンターは登録教習機関として、高所作業車の運転技能講習を開催しています。▶▶▶詳しくはコチラ!!🚙

↓5名以上の予約なら、団体スケジュールプランで一括予約が可能です!

受講対象者

受講対象者は18歳以上であれば誰でも受講可能です。

特に建設業や電気工事業、設備点検業などに従事する方には必須資格とされることもあります。

また、未経験者でも受講できるため、転職やキャリアアップを目指す人にも人気があります。

修了後の流れと更新について

講習を修了すると「修了証明書」が交付され、それをもって現場での作業が認められます。

高所作業の技能講習や特別教育の修了証には、有効期限も更新もありません!

一度取ればずっと使えます。しかし、技術や安全基準の変化に対応するため、定期的な再教育やOJTによるフォローアップが推奨されています。

講習内容には、安全装備の使用方法、転落防止対策、緊急時の対応手順など、現場で実際に役立つ内容が含まれているため、実務との結びつきが強い点も特徴です。

岡山トレーニングセンターでの講習内容

岡山トレーニングセンターでは高所作業車運転技能講習の受講が可能です。

それぞれの講習スケジュールや料金についてはこちらからご確認ください!
▶▶▶高所作業車運転技能講習

講師は重量物輸送のプロ!
実際に現場で働くプロが講師として指導いたします

即戦力となるスキルを伝授!
経験豊富な講師が実際の現場で役立つスキルをお伝えします

パーソナルトレーニングあり!
受講者それぞれのレベルに合わせた指導が可能です

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お気軽にお問い合わせください。

岡山トレーニングセンターでの受講に関しては、受講申し込みフォームまたはお電話よりお問い合わせください!
▶▶▶受講申し込み予約フォーム
▶▶▶お電話:086-238-0508

まとめ

高所作業車は用途や現場環境に応じてさまざまな種類が存在し、それぞれに必要な運転資格や操作特性があります。

特に、大型のブーム式やスカイデッキ式は高い技術力を要し、安全対策や地盤の状況確認も不可欠です。

用途や作業環境に合わせて適切な機種を選定し、必要な講習・資格を取得した上で、安全に運用しましょう。

資格取得に関する情報や制度も随時変わる可能性があるため、最新の法令や実施機関の情報を確認することが大切です。

会社情報

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