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目測で重さを測る!玉掛け技能講習で習う目測質量の計算を簡単に分かりやすく解説! | 岡山トレーニングセンター

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2025.04.08

目測で重さを測る!玉掛け技能講習で習う目測質量の計算を簡単に分かりやすく解説!

皆さんこんにちは、人手不足をレスキューする7tユニックセルフのユニセルロジです。

今回は、玉掛け技能講習で習う、目測質量の計算方法を解説したいと思います!
受講を考えている方や試験を控えている方はぜひ参考にしてください。

岡山トレーニングセンターでは、玉掛け技能講習を開講しているので、これから受講される方は是非お越し下さい。

▶YouTube関連動画はこちら!
【ユニック車】目測で重さを測る!玉掛け技能講習で習う
目測質量の計算を簡単に分かりやすく解説!【セルフ車】

1. はじめに

目測質量は、質量目測とも言います。
玉掛け技能講習を受ける方の中には難しいと感じられるかたもいらっしゃるようです。

ですが、実は簡単です。

最近のクレーン車であれば、吊ってしまえばデジタルで荷重が分かるようになっています。
しかし、昔ながらの針で荷重を確認する物もありますし、そもそも吊る前にどの耐荷重の吊り具を準備すればいいかの指標にするためにも、これから吊る物がどれくらいの重さなのか「目測質量」で測る必要があります。

今回は4種類の吊り荷を用意しました。

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2. 箱型の目測質量

まずは、箱型のダンボールの目測質量を求めてみます。

この段ボールが鉄鋼材やコンクリートのようなものだった場合の質量を求める方法を出していきます。
体積は、縦××高さで計算できますよね。

ただし、体積を求めたとしても、素材が鉄か、木か、コンクリートか、ゴールドかによって重さは変わります。
これには計算式と表があるので、それに基づいて割り出していきます。

以下、取り扱う形のものはすべて鉄だと仮定して目測質量を求めていきます。
また、計算には略残式を使用します。
下の表が体積を求める時に使う質量の略残の表になります。

体積の略残式
11.4
8.9
7.8
アルミ 2.7
コンクリート 2.3
0.4

 

鉄は炭素の含有量によって変わりますが、だいたい7.87.9くらいになりますので、少し多めに見積もって8としましょう。

測る際には「メートル単位」で測ります。
まずは一番長い部分を測ります。

横が60cmなので0.6mですね。
次に、縦が40cmなので0.4m、高さは28cmなので0.28mです。
つまり、0.6×0.4×0.28で体積がでます。
そして、鉄として計算しますのでこれに8を掛けると、

0.6×0.4×0.28×8=0.5376

四捨五入して、0.538tです。
kgに直すと538kgとなりました。
今回の段ボールが鉄だった場合は、538㎏くらいの重さという事になります。

3. 足場板の目測質量

足場板も鉄だと仮定して計算していきます。

物が長くなっても計算方法は先ほどと同じです。
縦×横×高さ(厚み)×8(鉄)で計算できます。
mで計算するの点だけ間違えないようにしましょう。

縦の157cm1.57m、幅の20cm0.2m、高さ3.5cmは0.035mです。
小数点を間違えないように注意しましょう。
間違えると計算結果がすべてずれてしまうので、注意が必要です。
計算には電卓を使用しても大丈夫です。

1.57×0.2×0.035×8=0.88

0.088tは換算すると88kgです。1
00kg
には届きません。

板が重なっている場合は、枚数を掛け算すると重さが出ます。
10枚の束だった場合は88㎏×10枚=880㎏となります。

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4. ドラム缶の目測質量

今回も、全て鉄だとして測って行きます。

こちらは略残式で計算できます。
玉掛けでは重さはピタリと合わなくても、だいたいあっていればいいため、算数で使う体積の求め方とは異なり、略残式という簡単な方法を使います。

円柱の体積の求め方ですが、計算式は直径の二乗×π×高さです。
しかし、略残式では直径を測って、直径の二条×高さ×0.8×8(鉄)の計算式で算出します。

直径が約60cm0.6m、高さが89cm0.89m、これに0.8を掛ます。

0.6×0.6×0.89×0.8×8=2.05

計算の結果、2.05tとなりました。
もし、1tのつもりで作業していた場合、吊具選定をミスしてしまいますし、2tだと定格荷重を考慮すると、荷物の横にクレーン車を付けないと吊り上げられないことが分かりましたね。

11.4
8.9
7.8
アルミ 2.7
コンクリート 2.3
0.4

 

もし、これが杉などの木材だった場合、杉の比重は0.4となるため、計算式は、

0.6×0.6×0.89×0.8×0.4=0.10

となり、100kgくらいになります。
このように、材質によって重さは変わりますので、事前に確認することが重要です。

5. 単管パイプの目測質量

長い単管パイプは空洞を考慮して計算します。
計算式では外径を測り、厚さを求めます。
そして、3.1を掛けて計算します。

空洞がある物の計算方法は、外径×厚さ×長さ×3.1×8(鉄)で出して行きます。

今回は47mmの外径のパイプを測りますが、単位換算を間違いやすいため、注意が必要です。
10mmで1cmなので、mに直すと10㎜は0.01です。
1mmは0.001mになります。
47㎜は0.047mとして計算する必要があります。

厚さ1.5mmは0.0015mとなるので、計算式は以下のようになります。

0.047×0.0015m×4.007m×3.1×8(鉄)=0.07

空洞のある単管の目測質量は7㎏となりました。
100本の束を吊ると700kgになるということですね

このように玉掛けでは略残式を使用して目測質量を測って行きます。

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6. まとめ

今回は、玉掛け目測質量の計算方法について解説しました。
ものの形や材質によって、計算式が変わりますが、基本を押さえることができれば計算自体は簡単です。

岡山トレーニングセンターでは、玉掛け技能講習から移動式クレーンまで現場で役立つ資格を取得する事が可能です。
また、現役オペレーターが実際の現場で役立つ技術で指導しています。

安全を意識した分かりやすい講習を行っていますので、現場作業員の資格取得には是非お越し下さい♪

岡山トレーニングセンターでは、下記科目を受講することが可能です。
詳しくは各講習科目のページをご覧ください!

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